響き合うダンチライフ
大阪府住宅供給公社
泉北ニュータウン 茶山台団地 リノベーションプロジェクト
 facebook
インタビュー
【ニコイチ】茶山台団地の新しいリノベーション 大阪府住宅供給公社 > インタビュー
  • plan1
  • plan2
  • plan3・4
建築家の想い
多様なニーズ

建築家 星田 逸郎氏インタビュー

星田 逸郎氏
間取り

※間取図は、計画段階のものであり多少変更になる場合があります。

昨年度実施したニコイチは大変ご好評の声をいただきました。その人気を受け、今年度は、最も人気だったプランをバージョンアップして実施することに。設計者の星田逸郎氏に話を伺いました。

昨年、ニコイチを実施した感想を聞かせてください。

私自身も2戸を1戸にするという設計は初めてだったので、空間の広さや住まい方など、どういうことが可能か分からない状態からスタートしました。
手探りですが、非常に楽しみでもありましたね。
子育て世帯の様々な暮らし方を空想しながらニコイチ空間の使い方を考えていきました。
その中でも「子育て快適空間プラン」が最も人気だったことについては、住む方が、自由な空間で自分らしく暮らしたい気持ちがあったのかなと思います。
個室の数が2つだけで共用の領域が広いことで、いろいろな暮らし方ができるということをみなさんが想像したのではないでしょうか。

昨年のプランとの違いを教えてください。

基本は昨年のプランを踏襲しているんですけれども、今年は玄関が2つあるということで、非常に出入りが自由で、玄関前を行き来することができます。
非常に柔軟な動線のつながりがあるということで、プランは似てても昨年とはまったく違った暮らし方ができると思います。
自由度がより高くなり、様々な好みやライフスタイルの方に使っていただけるのではないでしょうか。
また昨年とは異なり最上階の5階でのプランですので、玄関を出たところから外に向かっての景色が非常に豊かなものとなっています。
戸建住宅では得られない素晴らしい景色ですし、登りきった階段室自体が自分たちだけのスペースと感じるので、より落ち着いた暮らしが可能ではないかと思います。

どのような方に住んでいただきたいですか?

本当にいろいろな方に住んでいただきたいですね。
プランニングの段階では、ある程度ライフスタイルの設定はしますが、まったく想定しなかった方々も住んでいただけると思いますし、僕が想像できなかった暮らし方を発見したいんです。
元々こういったリノベーションは、設計者が空間の使い方を全て決めきるのではなく、「あなたならどういう使い方をしますか?」というような残し方をする方が、より豊かになると思うんです。

インタビュー

団地で行う2戸1化リノベーションの今後の可能性について聞かせてください。

元々団地というのは、同じ部屋を大量供給することが目的だったと思うんです。 そこに子育て世帯のこれからの日本の高度成長を担う若い世代の方々が一挙に住まい、様々な助け合いの中で生活が行われてきたんですよね。 しかし今は、一つのまちのように様々な世代の人が助け合って暮らしていかなければ立ち行かない時代がきていると思いますので、多様なニーズに対応していく上でも住戸の面積やタイプなど色々なものを団地の中で展開していく必要があると思います。 そういう意味では、ニコイチが少しずつ成功しながら実績として成立しているということは、非常に大事な一歩だと思います。

インタビュー

建築家 星田 逸郎氏 プロフィール

㈱星田逸郎空間都市研究所代表/建築家・都市プランナー
2001年星田逸郎空間都市研究所設立。
都市計画や地域デザインなど多彩な活動と視点を通して、集合住宅や住宅など建築の設計に携わっています。

HP:http://itsurouhoshida.d.dooo.jp/

建築家の想い
多様なニーズ

建築家 奥田晃輔氏・堀井達也氏インタビュー

奥田晃輔氏・堀井達也氏
間取り

※間取図は、計画段階のものであり多少変更になる場合があります。

昨年度の「大阪府住宅供給公社茶山台団地住戸改善事業 設計・施工業務」の公募型プロポーザル提案協議において、審査員特別賞を受賞し、その先進的なデザインが高く評価されたこのプラン。設計者である株式会社OHArchitectureのお二人に話を伺いました。

プロポーザルに応募した動機を聞かせてください。

堀井氏)
たまたま知り合いからこういうプロポーザルがあるということを聞かされたんです。
昔に建てられた団地を、今の時代の暮らしに合わせて作り替えるということに興味があったので応募しました。
奥田氏)
賃貸物件のリノベーションということで、作ってからお客さんが入居するというアプローチの仕方も面白いなと感じました。

今回のプランのコンセプトを教えてください。

堀井氏)
ふつうのマンションの一室だと、間取りが決まってて部屋にそれぞれ名前が付いているのでどういう生活が送れるのか見えやすいんです。
それはいいところでもあるんですけど、それ以上のものが生まれにくい。
趣味のバイクをいじったり、植物を育てたり、そういう風に自由に好きなことができるスペースがあると生活が豊かになると思ったんです。
そのために今回のプランでは寝室スペースを最小限にして、リビング部分を広く作りました。リビングは2つ配置して、多様な使い方ができるようにしています。
お子さんの成長に合わせて2つのリビングの使い方を変えていくことが可能です。

2つのリビングの他にこだわった点はありますか?

奥田氏)
ななめの間仕切り壁ですかね。
ななめに壁を設置することで、同じ部屋の中でも場所ごとに明るさや広さが変わってくるので、空間のスケールによって行為が誘発されやすいと思うんです。
独りでゆっくり本を読みたいときは奥の狭い部分で過ごしたり、日向ぼっこしたいときは広い場所で横になったり。
堀井氏)
リビングの素材も、少し外っぽいものを使って抜け感もあるスペースになるように意識しています。
テントを張って寝るのも気持ちいいような。
インタビュー

どんな人に住んでもらいたいですか?

堀井氏)
リビングが2つあったり、ななめの空間だったりと、工夫して住んでもらえる余白があるので、ライフステージが変化するごとに住まい方を変えることを楽しめるような人に住んでもらいたいですね。
この家に住むと想像力が湧き上がるというか、住む人に合わせて家もどんどん成長していくんじゃないかなと思います。

団地で行うリノベーションの可能性について聞かせてください。

堀井氏)
団地というのは独特なコミュニティが生まれやすいのかなと感じています。
近くには幼稚園や小学校があって団地の中でしか作れないコミュニティがあるなと。
そういう団地の中で周りの環境も含めてリノベーションするっていうのは面白そうだなと感じています。
奥田氏)
例えば、住戸内の一室の窓をとって外部に出して、その住戸の一部を離れのような感じで敷地内に点在させて、そこで住民間の新たなコミュニケーションが生まれたり。
外部環境が豊かなので家の一部が外に出ていくような仕掛けや場づくりがあると盛り上がっていくような気がします。
プロフィール

建築家 奥田晃輔氏・堀井達也氏 プロフィール

株式会社OHArchitecture代表/建築家
2005年よりOHArchitectureとして活動開始。
京都を拠点に注文住宅、建築設計、店舗デザイン等を手がけています。

HP:http://www.oharchi.com/

建築家の想い
広いニーズに親しまれる団地を目指す

建築家 京智健氏インタビュー

京智健氏
プラン4間取り

※間取図は、計画段階のものであり多少変更になる場合があります。

プロポーザルに応募した動機を聞かせてください。

団地改善に取り組む課題として、子育て世帯が対象の団地再生であったことに共感し、応募するに至りました。
民間マンションのリノベーションでなく、団地が現在抱えている問題を把握し、社会や地域にとって良い影響を与えられるような住戸の実現ができればと考えています。

団地に対してどのようなイメージをお持ちでしたか?

かつてのニュータウン開発で、茶山台のような緑豊かな台地では団地住棟が多く建てられています。
長く住んできた住人達の高齢化が進み、丘陵地のような環境では年々に暮らしづらい状況になっているかと感じています。
今回のように若い子育て世帯を迎え入れることで、長く住んできた住民たちとの助け合いの中で、新たな地域コミュニティが育まれるように住戸の魅力を引き出せたらと考えています。

設計のコンセプトについて教えてください。

まず、住戸間の境界壁を撤去することで、広々とした廊下(スペース)を生み出せないかと考えました。

この住戸プランでは、それをホール廊下(フリースペース)と呼んでいますが、人を招き入れやすく、光や風の道にもなる開放的な場所となっています。
ホール廊下(フリースペース)は各居室間と一体的に使えるようにつながっているので、気軽に閉じたり開いたり、ライフスタイルに応じて柔軟に住まえるように考えました。

プラン3のほうでは、屋外バルコニーがホール廊下(フリースペース)の延長としてあり、ウッドテラスとすることで行き来しやすい場所となっています。

プラン3間取り

※間取図は、計画段階のものであり多少変更になる場合があります。
※間取りの使い方は1例です。室内の使い方のバリエーションは様々にあります。

どのような子育て世帯をイメージ・ターゲットとしましたか?

茶山台の豊かな環境の中に溶け込みやすい住戸をイメージしたので、その環境に開きながら、のびのびと明るく子育てしたいというご家族をイメージしました。
子供たちもこの場所で、いろんな身近な人達とふれあいながら豊かに育っていくと考えます。

ライフステージの変化に合わせて住み続けるためにどのような工夫をされていますか?

本来の住戸では、田の字に仕切られたプランで計画しているのに対して、この住戸では間仕切りという存在は、緩い仕切りとして設計しています。
そうすることで、風と光も取り込みやすく、ライフステージの変化にも対応しやすい住戸になると考えました。

その他こだわったことはありますか?

居室には吉野産の杉材フローリングを使用し、暮らしにやさしい自然素材を取り入れています。
また、キッチンからダイニング、リビングへと連続し、家族間でも交流しやすいように計画しました。
一体的に利用できるリビングダイニング、壁に沿って収納スペースを十分に確保します。

どのような方に住んでもらいたいですか?

この住戸には余剰スペースとして大きく廊下を設けていますが、 人との交流が好きなご家族や、いろんな方を気軽に招き入れられるように計画しました。
もちろん、ご家族で子供たちと遊びやすいスペースとして活用できます。
オープンに明るい環境で生活したいと考えるご家族に住んでもらえると嬉しいですね。

インタビュー

団地で行うリノベーションの可能性について考えを聞かせてください。

団地は一般の集合住宅でなく、茶山台団地ではイベント開催や、子供たちの集会所(茶山台としょかん)があるなど地域特有のコミュニティが育まれており、 親しみやすい環境が魅力的だと感じています。
昨今は建物と共に人も年を取り、今回の改善事業では子育て世帯を迎え入れ、広いニーズに親しまれる団地としての改善を目指しています。
そうした中で、今回の住戸改善に関わる機会を得られたことに設計者として、団地が若返る一つのきっかけとして大きな期待をもって貢献できればと感じています。

プロフィール

建築家 京智健氏 プロフィール

京智健建築設計事務所代表/建築家
住宅から商業施設まで幅広く手がけています。
また京都造形芸術大学、成安造形大学、摂南大学の非常勤講師を務めています。

HP:http://www.tkaa.info/index.html

インタビュアー

インタビュアー

団地再生課職員:大井/梅野
茶山台団地再生プロジェクトをはじめ、ニコイチセカンドストーリーの最新情報などを皆様にお届けいたします。

響きあうダンチ・ライフfacebook

先頭へ戻る